2018.08.08

台風が近づいてきているようです。全国で想定外の雨量が続いているので、緊張感をもって台風に備えたいと思います。

 最近の「牧師のブログ」で「近代日本とキリスト教」という連続講演について書いていますが、今日はわたしがもう一つ参加した講演についてシェアしたいと思います。主題は「日本キリスト教文学の誕生―内村鑑三と文学者たち」というもので、講師は若松英輔先生でした。ちなみに、前回シェアした「ピューリタニズムと日本の共同体」の講師は、梅津順一先生でした。

講演を通して、日本のキリスト教文学にも内村鑑三の影響は大きいことが分かりましたが、若松先生の講演で考えさせられたのは、「言葉の力」についてです。内村鑑三は書いた文章よりも語った言葉の方がより優れていたそうで、本当に聴衆を魅了し、感動させる演説をしたそうです。内村の言葉はさまざまな人の心に届き、その人を動かす力をもっていた。この出来事を起こす力、人を変える力をもつ言葉が文学であると強調され、私たちが通常考える「文学」とは少し違うことを教えられました。

 

そして、共感を覚えたのは、キリストの言葉こそ、天地が失せても消えない確かなものである。本当に人の心に届き、人を生まれ変わらせる力をもつ真実な言葉であるとの主張です。聖書は本当に力をもっています。ただその力強さを、礼拝の中で語ることができているか、それがわたしに突きつけられた問いです。礼拝での説教は、神の言葉を聴衆に届けるものですが、届かない時があります。その要因はいろいろとありますが、わたし自身は聖書の言葉が自分に響いてこない時に語った説教は届かないという印象をもっています。聖書の言葉に本当に励まされ、力づけられた時に語る説教は聴衆にも届き、咀嚼しきれなかった時には届かない。よく考えれば当然なことだと思いますが、講演を通して改めて気付かされました。そして、聖書の言葉の力をきちんと届けることができるように準備しなければならない。聖書の言葉に導かれ、支えられながら、日々を過ごしていきたいと思いを新たにしました。聖書の言葉に感動する心と感性が与えられますように!