2023.05.25

5月も終わりが見えてきました。さわやかな季節から梅雨へと進んでいくのでしょうね。

28日の日曜日は、キリスト教の暦で「ペンテコステ」と呼ばれる日です。「聖霊降臨日」とも言います。主イエスの約束を信じて、集まり祈っていた弟子たちの上に、突如風が吹くような音がし、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、弟子たち一人ひとりの上にとどまりました。この炎のような舌が聖霊です。聖霊が降った弟子たちは、いろいろな国の言葉で主イエスの救いの業を伝え始めました。この時信じる者が起されて、教会が生まれました。ですから、ペンテコステは教会の誕生日でもあります。

聖霊が注がれる時、教会は新たな力を得ることができます。3年続いたコロナのために、多くの教会が疲弊しています。先日ある会議があり、各教会の近況報告を聞きましたが、どの教会も困難を抱えている印象でした。教会の高齢化が一気に進んだようで、役員が足りない、礼拝出席者が減った、集会を再開できないなどの問題を抱えていました。会計的に厳しい教会もありました。目黒原町教会も含めて、聖霊が注がれ、新たな力を与えられて、生き生きとした礼拝をささげることができるように。また、弱さを覚える一人ひとりに聖霊が降り、新たな力で満たしてくださるようにと祈ります。

 

来週には、東京教区総会が開かれます。東京教区の諸教会も、それぞれに課題や問題を抱えていると思います。毎年解散する教会があり、次の牧師がなかなか見つからない教会もあります。一番の問題は、新たに洗礼を受ける方が少ないことです。目黒原町教会では2021年に受洗者が与えられましたが、それ以降は与えられていません。毎年受洗者が与えられていた教会でも、人数が減っている現状があります。教会の力が失われているのだと思いますが、活力を取り戻すために必要なことは、心から聖霊を求めることだと思います。聖霊に満たされた弟子たちは、生まれ変わったかのように積極的に主イエスの救いを伝える者となりました。神なる聖霊の力は、私たちが考える以上の力をもっています。思いもかけないことが起こるかもしれません。最初から決めつけてしまうことを止め、神の可能性を信じて、ペンテコステを迎えたいと思います。

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